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2014年01月22日

糖尿病学会側から糖質制限を見ると



間 黒助です。




糖質制限は全ての人に福音をもたらすのか

ガン治療や糖尿病はドル箱

治っている病気と治っていない病気

治らない病気こそ儲かる

の続きですが、

糖質制限をするだけで糖尿病にはならず、

糖尿病になったとしても糖質制限食にするだけで血糖値が正常化することは、

ずっと書いてきました。

人間が食事として摂取する3大栄養素(糖質、たんぱく質、脂質)のうち、

血糖値を挙げる作用を持つのは糖質のみですから、

糖質を摂取しなければ血糖が上がるわけがないので当然です。


要するに、

糖質制限は1番の糖尿病予防法であり、

最も簡単で手軽な効果的な糖尿病の治療です。


患者さんサイドからしても、

そんなに簡単に糖尿病の予防も治療も出来るなら大歓迎でしょうし、

医療行政サイドからしても、

膨大する一方の医療費を抑制する手段となる糖質制限は、

喜ばしい治療法のはずです。


ところがここに糖尿病学会が絡んでくると話がややこしくなります。

糖尿病学会と、

それに所属する糖尿病治療専門医にとっては、

糖質制限は歓迎すべき治療ではなく、

むしろ困った存在だからです。


糖尿病学会とは、

糖尿病にはまず食事療法(カロリー制限+脂質制限)を行い、

それで治らなければ内服薬治療、

それでもダメならインスリン注射、

という治療を標準治療として医学界に普及させ、

このような治療法が “ 正しい治療 ” であることを、

世に知らしめることを目的に設立した組織であり、

糖尿病専門医とは、

このような標準治療に習熟している医師として学会からお墨付きをもらった医師です。


糖尿病治療の権威とは、

“ 糖尿病学会が推奨する治療法が最も正しい ”

ということを大前提に成立し、

糖尿病専門医とは、

“ 他の医師よりも糖尿病の標準治療に精通している ”

から専門家なのです。


ところが困ったことに、

糖質制限はこのような糖尿病学会の定めた標準治療が根本から不要であり、

糖尿病専門医でなくても糖尿病治療ができることを証明してしまったのです。

極論すれば、

世の中から糖尿病専門医と糖尿病学会が消滅したとしても、

糖尿病患者も国民も困らないのです。

糖質制限を正しく理解していれば、

素人でも糖尿病の治療ができてしまうからです。


さらに、

糖尿病の専門医が糖質制限を知ったとしても、

それを患者さんの治療に応用するのは現実的に困難です。

「今日から糖質制限で治します」

と言うのは、

「昨日までの治療は間違っていました」

というのに等しいからです。

患者サイドからしても、

食事の6割は炭水化物、カロリーと脂質は制限から、

いきなり炭水化物はゼロだが、カロリー脂質は制限なし、

と性詰めいされても混乱するばかりでしょう。

それなら、

当分は従来の食事治療を続けた方がいい、

という計算も成り立つはずです。




糖尿病学会側から糖質制限を見ると






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間 黒助





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Posted by ブラックジャックの孫 at 20:13 │間違いだらけの食生活