2014年02月15日
なぜ脳はブドウ糖を栄養源にしているのか
間 黒助です。
糖質制限について説明すると、
必ず出る疑問・質問として、
「人間の脳はブドウ糖(グルコース)しか栄養にできないはずだ。
炭水化物を摂取しなければ脳は働かなくなるはずだ」
というものがあります。
それに対する答えは何回も書いていますが、
「脳はケトン体(脂肪の分解により肝臓で作られる)も利用できるし、
アミノ酸からの糖新生も行われるので、ブドウ糖が不足することはない」 です。
ちなみに、
人体の様々な組織や細胞の中で、
ブドウ糖を主に使っているのは、
脳、目の網膜、赤血球などであり、
手足の筋肉や心臓の筋肉は、
安静時や軽度の運動時には脂肪酸をエネルギー源とし、
激しい運動のときに限ってブドウ糖を取り込んでいます。
いずれにしても、
人体の多くの組織のエネルギー源は脂肪酸であり、
ブドウ糖は例外的な組織でのみ使っているわけです。
しかしここで、
なぜ脳の主な栄養はブドウ糖なのか、
という疑問を持たないのでしょうか。
なぜ筋肉のように脂肪酸を使わないのでしょうか。
脂肪酸を使ってはいけない特別な理由でもあるのでしょうか。
というのも、
エネルギー生成効率(ATP産生量)から考えると、
ブドウ糖よりも脂肪酸の方が遥かに効率がいいからです。
人間の体のエネルギー産生の場は、
細胞内のミトコンドリアであり、
TCAサイクルという代謝系を働かせることで ATP を作りますが、
1分子のブドウ糖からは38分子のATPが作られるのに対し、
脂肪酸の一種であるステアリン酸1分子からは、
その4倍近い146分子もの ATP が作られるのです。
ここから考えると、
何もわざわざ効率の悪いブドウ糖を使う必要はないはずです。
ましてや、
脳は全身で最もエネルギー消費の高い器官であり、
それこそ湯水の如くエネルギーを使いまくっています。
脳の重量は体重の2%程度ですが、
全身のエネルギー代謝の約20%を消費しているので、
それなら尚更のこと、
ブドウ糖ではなく脂肪酸を使うべきではないでしょうか。
本日は多忙につき続きは明日書くことにします。
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間 黒助
Posted by ブラックジャックの孫 at 17:48
│間違いだらけの食生活