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2013年11月19日

発がんリスクを高める糖尿病と肥満



間 黒助です。




インスリンの役割り 』 の続きですが、

インスリンの分泌量が低下したり、

あるいは働きが弱くなってしまったために、

血糖値が高い状態が続くのが糖尿病です。


糖尿病には、

膵臓のランゲルハンス島が破壊されて、

インスリンを分泌できないために発症する 『 1型糖尿病 』 と、

肥満や運動不足が原因となって発症する 『 2型糖尿病 』 という2つのタイプがありますが、

日本人の糖尿病のほとんどは2型糖尿病であり、

中高年の太った人に多いのが特徴です。


2型糖尿病は、

遺伝的素因を持つ人(血縁の人に糖尿病の人がいるなど)に起こりやすいのですが、

必ずしも遺伝的素因だけで起こるわけではなく、

過食・運動不足・肥満・ストレスなどの要因が加わって発症します。


そして、

こうした糖尿病の発症要因となる食生活や生活習慣は、

ガンの発生や再発のリスクを高める要因とも一致しているのです。


つまり、

糖尿病の存在は、

ガンの発生率や治療後の再発率を上げるということです。


実際、

日本で行われた大規模調査(約10万人を対象にした国立がんセンターの追跡調査)では、

糖尿病と診断されたことのある人は、

無い人に比べて20~30%ほど、

ガンの発生率が高くなることが明らかになっています。


この調査では、

糖尿病のある人のガン発生率は、

糖尿病がない人に比べて、

男性は肝臓ガンが2.24倍、腎臓ガンが1.92倍、膵臓ガンが1.85倍、

女性の場合は、

卵巣ガンが2.42倍、肝臓ガンが1.94倍、胃ガンが1.61倍、

高かったという結果が得られました。


また、

国立国際医療研究センターの研究グループが、

1960年代以降の世界中の論文を元に、

男女約25万7000人分のデータを解析した結果が報告されていますが、

糖尿病患者は糖尿病でない人に比べ、

何らかのガンにかかる率は11%、

ガンが原因で死亡する率は16%高かったという結果が得られています。


さらに、

糖尿病があるとガンの進行が早く、

転移しやすいことが指摘されており、

また多くのガンにおいて、

高血糖が予後を悪くする要因であることもよく知られています。


一方、

肥満も糖尿病と同様、

ガンの発生率を上昇させます。


肥満は、

閉経後の乳ガン、結腸直腸ガン、食道ガン、肝臓ガン、胆嚢ガン、膵臓ガン、腎臓ガン、

子宮ガンなど多くの発生率を高めることが明らかになっています。


さらに肥満は、

ガン治療後の再発率も高め、

生存期間を短くするという報告が多数あります。


このように、

糖尿病や肥満がガンの発生や再発のリスクを高めるのは、

糖尿病患者や肥満の人の、

血中のブドウ糖とインスリンの濃度が高くなっていることが主な理由と考えられています。




発がんリスクを高める糖尿病と肥満






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Posted by ブラックジャックの孫 at 12:01 │間違いだらけの食生活