2013年02月14日

死ぬときに苦しむことは無い



間 黒助です。




末期ガンの患者さんとやり取りをしていると、

「死ぬときに苦しむのではないか」

と心配している人が多いのですが、

苦しむことは無いので全く心配ありません。


血圧が下がって脳に血液が十分に送られなくなったり、

肺が酸素を十分にとれなくなったりすると、

心地良さを感じる “ エンドルフィン ” 他の快楽物質が分泌されます。


臨終に近付いているときに、

手足を動かすとか、

荒い息をするようなことがあっても、

それは肉体の生理的な反応で、

本人が苦しがっていることは無いと思います。

息がぜいぜいして気になることがありますが、

この場合も、

低酸素血症状態で快楽物質が分泌されている上に、

モルヒネなども使っているので、

本人は苦しがっていないのです。


喘鳴(ぜんめい=呼吸の際に気道で起きるぜいぜいというような音)は、

ある程度は抑えられますが、

完全に無くすことができない場合が多いです。


せん妄(無いものが見えたり、異常な行動をすること)の強い人は、

目覚めたときに、

「白い布を被った人が並んでいた」

「変な動物がいた」

などと語ることが稀にあります。


また、

これとは異なり、

血圧低下や呼吸障害のための低酸素血症で、

呼んでも反応の無くなった人や、

劇症肝炎(急性肝炎の中でも特に重症のもの)で意識の無くなった人が、

しばらくして意識が回復することもあります。

こういう人のほとんどは何の記憶もないのが普通です。


極めて稀に、

「夢を見ていた」

と言う人もいますが、

「苦しい思いをした」

と言う人はいません。

この夢は色々ですが、

最も多いと感じるのは、

「自然の美しいところにいた」

と言うことで、

花が咲き乱れる丘の上とか、美しい草原が延々と続くところとか、

向こうから美しい光が射してくる林の中など、様々です。


人類は何千年、何万年も、

大自然の中を移動して生きてきたわけですが、

その当時のことが遺伝子にインプットされているのかもしれません。


「小川があったが、この川を渡ってはいけないと思って戻ってきた」

とか、

「家族からその川を渡ってはダメだ」

と言われたと言う人がいますが、

これは 『 三途の川 』 の知識が関係しているのかもしれません。


重症で寝ている自分をそばで見ていたと言う人もいます。


脳梗塞で意識が無くなってから回復した人には、こういう感覚は無いようなので、

こうした感覚は、

意識が完全には失われていないが、

意識が回復してきた時点で起きた現象ではないかなと思います。


死に至るときは、

全ての人が心地良くなって終わると僕は考えます。

死ぬときのことは死んでみなければ分からないという人がいますが、

眠りにつく瞬間が分からないように、

死ぬ瞬間が分かる人はいないと思います。

死ぬのが恐ろしいというときは死んでないし、

死に近付くにつれて感ずる脳が機能しなくなるのですから、

死ぬのはこういうことだと分かることはないと思います。


いよいよ死ぬときは、

心地良くはあっても苦しむことは無いので、

心配する必要は無いのです。




死ぬときに苦しむことは無い






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間 黒助





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