2012年10月31日

CT検査のX線被爆



間 黒助です。




外国に“人間ドック”が存在しないどころか、

考え方そのものが存在しません。


『ガン検診やメタボ検診、人間ドックの是非』の項目に書きましたが、

基準を低くしているため利用者の8~9割の人に異常値が出ます。

そして再検査や精密検査でX線撮影やCT検査を行います。

しかも高いお金を取っているので“丁寧”に行います。

丁寧に行うのでそれだけX線被爆も多くなります。


特にCT検査は“断層撮影法”、

つまり体を輪切りに撮影する方法です。

単純に平面の撮影をするX線撮影の比べて、

CT検査による撮影は、

X線撮影の数百倍のX線被爆になります。


CT検査に使う機器は昔よりはだいぶ安くなりましたが、

現在でも約4,000万円はするので医師は気軽に、


「CT撮っておきましょう。」


と言います。

回転率を上げないと高額ローンが払えないからです。


CTの普及率が桁外れに高い日本に、

かつて外国の研究機関が、

「日本人のガン患者の3%強はCTによるX線被爆で発がんしている。」

と公表して話題になりましたが、

僕の友人の医師数人も、

「5%~多くて10%と考えておいた方が安全ではないか。」

と言っていました。




どんな治療法でもまず疑問に感じるという観点から考えると、

実はCT撮影によるX線被爆で発ガンする、発ガンした、

とも言えると考えることも必要だと思います。




【部位別X線撮影枚数や被爆リスク】


『肺ガン』

通常X線撮影1~2枚。


『胃ガン』

集団検診でもX線写真を約8枚撮ります。

3分間ほどずっとX線にさらされます。

よって肺ガン検診の6倍ほど被爆します。

CT検査になるとさらに100~300倍ほどの被爆量になります。


『大腸ガン』

バリウム検査による被爆量は、

大腸は部位が広いので胃ガン検診の3倍ほどになります。


『乳ガン』

乳ガン検診は、

乳房を上下から挟んで合計4枚X線撮影を行います。

乳ガンは誤診も多いので注意が必要です。




CT検査のX線被爆





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Posted by ブラックジャックの孫 at 10:58 │色々な検査方法