2013年06月11日
ガンに負けても人生では勝てる
間 黒助です。
ガン治療の研究を続けてきて分かったことは、
人間は生きることそれ自体によってガンを育てており、
ガンから逃れられないということです。
そして、
近未来にガンの画期的新療法が生まれることは今のところ望み薄でしょう。
なので、
ガンの患者さんはいずれ必ずガンに敗北します。
肉体的には敗北率100%です。
しかし、
敗北すると言っても、
そもそも人間は死亡率100%の動物です。
僕達は必ず死にます。
ガンであってもなくても死ぬのです。
ただし、
勝ち目が無いわけではありません。
闘病という場では敗北しますが、
闘病=人生ではありません。
人生という場では勝てる可能性があります。
ガンになったが、
ガンに敗北しなかった人々はいくらでもいます。
死の恐怖を克服する境地として、
自己の死の考えが浮かんだら他の考えに強制的に変え、
死は自分だけに来るのではなく、
全ての人間に来ると考えるようにします。
年齢にもよりますが死の訪れはたかだか10~20年の差です。
その間の世界が、
どうしても生きてみなければならない価値があるとは思いません。
自分だけでなく、
他の人にも死は訪れます。
稀に100歳を超えて生きる人がいますが、
長い時間の尺度を取ると、
僕達はほとんど同時代人と言えます。
多少早く死ぬか遅く死ぬかというだけで、
それほど違いはないということです。
そして死ぬのは人間だけではありません。
宇宙や万物は、
何も無いところから生成し、
そしていずれは消滅・死を迎えます。
遠い未来の話ですが、
自分の命が消滅した後でも世界は何事もなく進んでいきますが、
決してそれが永遠に続くことはありません。
いずれは万物も死に絶えるのだから恐れることはありません。
宇宙論的に見れば、
万物がいずれは死に絶えるのは自明の理です、
宇宙論的な尺度を取れば、
人間の生死はそれほど大きな問題ではないわけです。
Posted by ブラックジャックの孫 at 12:24
│ガンと生きる