2020年11月21日
HPVワクチン、日本でも男性に接種拡大へ 12月4日に厚労省審議会で審査
間 黒助です。
昨日、こんなニュースがありました。
子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を防ぐとして、
日本では女性のみが接種対象として承認されているHPVワクチン。
公費でうてる定期接種も小学校6年生から高校1年の女子が対象となっている。
しかし、HPVは、
男性もかかる中咽頭がん、肛門がん、陰茎がんなどの原因となることでも知られている。
HPVワクチン「ガーダシル」を製造販売しているMSD株式会社が、
男性への適応拡大を承認申請しているのを受けて、
厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は12月4日、
男性接種への適応拡大について審査することを決めた。
先進国では男性への接種が当たり前になっており、
日本は周回遅れで世界標準に追いつこうとしている。
『 4価ワクチンを男子にも適用申請 』
HPVには200種類ほど型があるとされ、
性交経験がある人の8割が感染しているありふれたウイルスだ。
MSDが製造販売しているのは、
HPVの中でも特にがんになりやすい「16型」「18型」、
性器にできる良性のいぼである「尖圭コンジローマ」の原因となる「6型」「11型」の、
計4種類を防ぐ4価ワクチン「ガーダシル」。
このワクチンについて、
MSDは今年2月12日男性にも、
適用を拡大するよう製造販売承認の一部変更を承認申請していた。
HPVは中咽頭がん、陰茎がん、肛門がんなど、
男性のかかるがんにも関わることがわかっており、
異性間・同性間問わず性的接触でうつしあう。
国立がん研究センターによると、
中咽頭がんは日本で年間約1800人が診断され、
男性が女性の5倍近くにのぼる。
北海道大学大学院生殖・発達医学分野の特任講師の、
シャロン・ハンリー氏のデータによると、
世界では77ヶ国が男子接種を承認し、
アメリカ、イギリス、オーストラリアなど24ヶ国で公費接種も行われている。
世界では男子も含めて公費接種の国が増えてHPVワクチン不足となっており、
男性と成人女性は若年女性を優先するようWHOが推奨するほどだ。
ほとんどうたれずに余っている日本への医療ツーリズムも盛んに行われてきた。
そんな中で、
日本の男性は接種後に何か問題があった場合も、
公的補償の枠外で自己責任でうつことしかできなかった。
『 MSD広報「広く接種されることを望む」定期接種化も 』
MSD広報は今回、
適応拡大が求められている男性の対象年齢などは、
「承認されるまでは明かせない」
として公表していない。
承認後は速やかに販売を始めたいとしている。
女性のように無料でうてる定期接種になるかどうかについては、
「今後の厚労省での議論になる」
とするが、
「子宮頸がんに限らず、
HPV関連疾患の予防のために広く接種されることを望みます」
として定期接種化を期待しているという。
<11/20(金) 17:02配信 BuzzFeed Japan>
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間 黒助
Posted by ブラックジャックの孫 at 10:06
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